土徳流離~奥州相馬復興への悲願

土徳流離~奥州相馬復興への悲願

人の生と死に関わる宗教は何ができるのか?と問いかけると、この未曾有の事態に浄土真宗という一宗教宗派を超えた、なにか普遍的な知恵が必要とされているような気にもなってくる。
そう思うと、かつて小さい木造の仏像を抱きしめて、富山、金沢から福島県相馬地区に入った200年前の移民たちの歴史の内実やかの人々の精神を支えた「教え」とは何であったのか知りたいという欲求が出てきた。

鎌仲ひとみ(ドキュメンタリー映画監督)
懐中阿弥陀像

苦労に苦労を重ねてきた土地が放射能によって汚染されたのだ。心を八つ裂きにされるような思いで退避を余儀なくされているのである。おそらく青原監督の眼には広島の被爆地と重なって見えているはずだ。しかし、今なお、地域特有の“かたち”を手放さない。それこそが復興のカギであることを、ぜひ本作品から実感していただきたい。

釈徹宗氏(浄土真宗本願寺派如来寺住職、相愛大学人文学部教授)
浪江 漁船

色々な視点からとらえられるこの映画は日本の風土と歴史を縦横(たてよこ)の座標軸にとった視野の大きな映画であると確信します。311を大変大きなレンズで遠距離から撮りつつもジワジワと対象に迫ってくる迫力。これはこれまでの311映画にはなかったものでしょう。

岩名雅記さん(舞踏家・映画監督)
内藤家

『土徳流離』を観ると、故郷喪失者の、故郷に対する心情の磁場を感じることができる。大きな被害に遇った土地を故郷に持つ人間が、故郷の死者と共に流転し蘇生して生きる物語が映し出されているのだ。

柳美里さん(芥川賞作家)

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